2024/09/19 22:13

毎年8月になると、「今年もスズメバチのシーズンが来たな…」と思いながら、ラケットや巣箱を囲むネットの準備を始めます。スズメバチはミツバチをエサにしようとして巣箱に侵入しようとします。もし入られてしまうと、スズメバチ1匹に対して100匹ものミツバチが戦いで命を落としてしまうので、ミツバチを守るために様々な対策を講じています。

まずは、ミツバチが出入りする巣門(入口)に取り付けるスズメバチ捕獲器です。この捕獲器は2階建て構造で、スズメバチは上に上がる習性があるため、一度入ると出られない仕組みになっています。捕獲器にスズメバチが入れば巣箱への侵入の心配はなくなり安心ですが、捕獲器にかかったスズメバチを見つけたミツバチたちは、それをやっつけようとして戦いを挑んでしまいます。ここで無駄な犠牲が出てしまうことが悩みの種です。

そこで、捕獲器にすら入られないようにするために、ミツバチだけが通れるサイズ(9ミリ)のネットで巣箱全体を囲っています。これで安心…と思いたいところですが、ネットの上で敵の侵入を防ごうと、見張り役のミツバチが数十匹スタンバイしているのです。

それでも普通のスズメバチならミツバチがなんとか対処できるのですが、オオスズメバチは別です。オオスズメバチが相手だと、ほとんど勝ち目がなく、戦いが起きると中にいるミツバチにも知らせが伝わり、次々に応戦してしまいます。ネットがあるから大丈夫、だからどうか戦わないでほしい…と心の中でいつも祈っています。

今日はなんと、巣箱の周りにほとんど死骸がありませんでした。私の「戦わないで!」という願いが、ミツバチたちに伝わったのかもしれませんね。